独自ドメインを取得してサイトを立ち上げてみた

きっかけ

Twitter/X を眺めていたら、「助けて.com」をノリで取得した方が出てきて。。

「助けて.com」がX(Twitter)で話題 のぞいてみよう、“少し変わったドメイン”の世界
「助けて.com」という少し変わったドメインがX(元Twitter)上で話題になっている。世の中には一風変わったドメインを使っているWebサイトが複数存在しているが、その一部を紹介する。

そういえば私も、長年うっすらと独自ドメインに憧れていたのを思い出した。

20年前のネット文化では…?

しかし今の時代、わざわざ独自ドメインを取得するメリットがほぼない。

収益化を目指すならまだしも、費用が毎年1万程度はかかるし、管理もジオシティーズ(懐かしい)などと比べて高度で手間だし、noteやTwitter/Xなど情報発信のプラットフォームは多数ある。

ところが独自ドメイン取得~Wordpress導入を解説するブログ記事を探していて、ひとつ興味深い記事を見つけた。

独自ドメインで個人サイトを20年運営して感じたメリット・デメリット
個人事業主でもない単なる個人が独自ドメインを取得して20年間サイトをやってみると、どんなメリット・デメリットが…

なるほど、愛着が湧くものなのか。

そして深夜の勢いで、pyonpyo.com を ValueDomain で取得した。

ドメイン取得ならバリュードメイン - ドメインと変える、サイトの価値。
Value Domain(バリュードメイン)は、ドメイン登録実績700万件を誇る国内最大級のドメイン取得・管理サービスです。また、高速・高機能なレンタルサーバーや、SSLサーバー証明書なども提供する「ドメイン・ホスティング総合サービス」です...

独自ドメインを取得してから数日間

ネット空間にマイホームを建てたような気分だった。家を買った経験ないけど。

今の気分をまとめると、

  1. マイルールを貫ける
  2. 「私の発信が不快なら見に来るな!」と、心の底から堂々と言える
  3. SNSにいるときよりも、自他の境界線を引ける
  4. 身を固めて落ち着ける場がある
  5. これまでの人間関係にとらわれないで、内面の変化を発信できる

この安心感が心地よい。個人がホームページを作り相互リンクを貼って交流していたゼロ年代回帰だ。

マイルールを貫ける

「ここは私のテリトリーなんだ」感があるのが良い。

自分のサイトならマイルールで運営できる(厳密に言えばもちろんレンタルサーバの利用規約には縛られるが)。独自ドメインまで取ってしまえば気分的に「自分の縄張り」感がよりアップする。

裏から言うと、外部サービスの運営の意向や規約に振り回されなくなるメリットもある。

最近のTwitter/Xにはうんざりしてしまうが(でも仕方ないので使い続けるが)、自前のサイトならそういうのがない。ただ視野が狭まり世の中の変化に取り残されるデメリットはあるので、それはまた補おうと思う。

「私の発信が不快なら見に来るな!」と、心の底から堂々と言える

これももちろん法令上許される範囲内の表現に限られるが。Twitter/Xはじめ、SNSは2020年代にはもう面倒なツールになってしまった。常に「外向きの顔」で振る舞わなければならない。
たまにクソリプも飛んでくるし。「公共の場」で発言する以上、そういうリスクは避けられない。ここで「クソリプを飛ばすな」と他人に怒るのもなんか違う。公共の場で相手の行動をコントロールする権利までは私にはない。

でも「自分のサイトに来るな」とは言える。まあそれでも公開している以上は見ようと思えば見れるわけだが、「勝手に覗き見したうえで文句をつける」意味不明な振る舞いをする相手の分が悪くなる。

SNSにいるときよりも、自他の境界線を引ける

心理界隈では自他の「境界線」を引こうというのが最近のトレンドらしい。Twitter/X にいると、他人の思想に触れすぎて自我が侵食されすぎる。もともとラインを上手に引ける人なら問題ないのかもしれないが私にはきつくなってきた。

当たり前すぎる話だが、誰しもたくさんの顔を持っている。年を重ねるほど、「ひとつのキャラ」で貫き続けるなど無理だし無意味なのがよく分かる。ビジネスや収益と関連付けるなら自分自身にレッテルを貼って売り込むほうが効率がいいらしいが、少なくともプライベートで同じ態度を取りつづけるといずれ限界が来る。

SNSは1人の個人が備える「いろんな側面」のうち、見たくない面だけを見ないという選択をすることが難しいように思う。アカウント分けという器用な技もあるが少なくとも私は面倒に感じる(やはり私は統合したひとりの人間だしなあ、となる)。
XさんにはA、B、C、D、Eの5つの顔があり、A~Dは好きor許せるけど、Eだけはどうしても受け入れられない要素だったとする。Xさんは、Twitter/X で時折 E の顔を覗かせ激しく暴れ出す。その表現の背景にはなんらかの思想や信念があるわけで、定型的なミュート設定で乗り越えるのも難しい。どうしても目に入ってしまうからXさん全体が嫌になってしまう(こういうのを上手に切り分けられる人はすごいと思う。少なくとも私には無理なケースが多い)。

個人サイトやブログ(リアルの付き合いでもいい)なら、「ここには立ち入らない」という判断をしやすい。受け身に任せず、受信側も選択する余地がある。相手に踏み込みすぎないのも相手を尊重する態度のひとつだと思う。

身を固めて落ち着ける場がある

若い頃はたくさんのコミュニティに出て多様な人と交流していたが、落ち着いたら結婚して付き合う人を限定して身を固めたくなる話をよく聞くが、それに近い感覚かもしれない。結婚してないけど。

開けたコミュニティに疲れて、Discord で少人数(5人前後)のサーバーに顔を出していた時期もあった。1~2年前くらいのことだ。これはこれで心地よい。しかし安心感と引き換えに過疎りがちなのと、コミュニティAとコミュニティBでそれぞれ私と仲の良い人を同じDiscordサーバーに突っ込むのも都合が悪く、コミュニティに縛られる。このスタイルも限界が見えていた。

これまでの人間関係にとらわれないで、内面の変化を発信できる

長年の付き合いのFFが多くて、自分の内面の変化を発信するのに抵抗を感じるようになってしまった。境界線にも関わる話だと思う。

5年前、10年前の私と今の私はかなり変わっている。これはお互い様で、10年単位の付き合いの方々もネット空間にはいるが、いまでも同じ方向を一緒に見れている(と私が思う)友達というのはほとんどいなくなる。当たり前なことだけれど悲しくもある。わずかな意見の相違で貴重な関係が壊れてしまった経験もしてきた。お互いの人生観や価値観を尊重したいという思いは、コミュニケーションの場や仕組み、距離感を適切に整えることで成し遂げられると思う。

私が若干政治的信念も持ち出すようになったのも影響している。こういう話題は、誰もがすぐ目に入る(しかも、吟味されず瞬時にこちらのアウトプットを処理される)場ではつぶやきたくない。

この場で何を発信するか

いま思い浮かぶのは、

  • 学んできた知識のまとめ、解説(ググるとよく出る解説ブログの体裁で)
  • 雑記/日記

どちらに軸足を置くかは迷っている。

(ちなみに雑記と日記は内容が違うらしい↓)

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いまこのサイトに取り入れたテンプレートには、吹き出しや補足のデザインを簡単に追加する機能があるので、せっかくなら活かして専門的な解説記事も書いてみたい。世の中にはずっとすごい人が山ほどいるが、「自分なりの視角で」物事を語る価値なら誰にもでもあると(放送大学の某科目で)学んだので、私がやる意味はゼロではないだろう。

雑記/日記は…… Twitter/X の代わりになっていけばよいかも。

ここまで精神的なメリットを語っておいて続かなかったら笑える。。。
しかし本稿は、SNSのつながりに頼る弊害を裏面から考察できたのでヨシとしよう。

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