子どもの頃からスポーツを嫌い一切興味を示さなかった筆者が、まさかのソロ野球観戦に挑戦。野球のルールもほぼ知らない(「四角を一周したら1点入る」程度の認識)筆者が、職場やプライベートの雑談ネタを増やすためにはじめて球場に乗り込んでみた記録。現地入りして分かる雰囲気、野球ルールの理解も少しだけ進んだのでその気付きをまとめる。
筆者がひいきする球団はないのだが、横浜在住なので横浜DeNAベイスターズ視点の書き方をした。
試合概要
- 日時:2025/4/27 14:00~
- 球場:横浜スタジアム
- スコア:DeNA 2 – 1 広島
- 公式リザルト
- 2025年4月27日(日) vs. 広島 セ・リーグ 公式戦 横浜 | 横浜DeNAベイスターズhttps://www.baystars.co.jp/game/result
- ハイライト動画(横浜DeNAベイスターズ公式チャンネル)
- スポーツ新聞記事
- 【DeNA】バウアー両手広げてぶぜん 1回1死一、三塁、四球なのに松尾が二塁送球 本盗許す – プロ野球 : 日刊スポーツ
https://www.nikkansports.com/baseball/news/202504270000645.html
- 【DeNA】バウアー両手広げてぶぜん 1回1死一、三塁、四球なのに松尾が二塁送球 本盗許す – プロ野球 : 日刊スポーツ
スタジアム体験
- 天候:快晴 20℃超え。風はやや強め。
- 春着でも客席に座っているとやや肌寒い。
- 野外観戦にはとても良いコンディション。
- 客席の様子
- 筆者はホーム外野指定席(ライト)。
- 満員御礼アナウンスあり。
- 家族連れ、カップル、友達グループ、コアなファンとみられる人たちで会場は賑う。
- チケット予約:筆者は1週間前に天気予報をにらみながら本試合のチケットを予約したのだが、すでに安価の外野席は数席しか残されていなかった。

ファンサービス
イニングを終えるごとにミニイベントが開催され、新鮮で見応えがあった。
- 横浜チームのチアリーディングパフォーマンス
- 子ども参加企画
- グラウンドで巨大なキャッチャーバルーンに向かってピッチング
- 公式サイトの解説が分かりやすい
- https://www.baystars.co.jp/event/ground.php 「マスコットチャレンジ」の項目
- チアガールチーム vs. 観客(?)のリレー競争
- パラシュートタイム、ダンスコンテスト、ジェット風船飛ばしなど



観客の応援文化
- 筆者は予習ゼロで観戦→周りのノリに合わせて手だけ叩いてきた。
- そもそも応援歌の存在を知らず。
- 応援歌が何種類かあり、合間に選手の名前をコールしたりと、応援パターンがあるらしい。
- 公式サイトに球団歌・応援歌の項目があった。応援歌は視聴もできる。
- https://www.baystars.co.jp/event/#song
- 自チームの攻撃になると体感8割以上の観客は立ち上がってエールを送っていた。

野球ルールの理解(一歩前進)
試合終了後、ChatGPTに質問しながら理解を深める。
- 「アウト」にされるのは人単位
- 何人アウトになったかで、1アウト、2アウト、…と数える
- 野球は攻撃チームの人(バッター、ランナー)をアウトにしていくゲーム
- バッターがヒットを打ったとき
- 守備がフライアウト(ノーバウンドでキャッチ)するとアウト
- 守備が取り損ねると、ヒット扱いになりランナーやバッターが進める
- ピッチャーが一塁にボールを投げたりする→牽制プレー
- 牽制球を投げて、ファーストが捕球したときランナーが1塁ベースを踏んでいないとアウト
- ピッチャーのプレッシャー
- バッターへの投球、ランナーの警戒、キャッチャーのサインを確認。ピッチャーはこれらすべてをバランスよくこなさないといけない
- 特に満塁だとピッチャーには大きなプレッシャーになる
- ピッチャーはエース級の選手が担う理由も理解できた
- 守備側のポジション
- ピッチャー、キャッチャー
- 内野手:ファースト、セカンド、サード、ショート (4人体制なのを初めて知る)
- 外野手:レフト、センター、ライト
- 「三者連続三振」はわりとすごい
- でも「イマキュレートイニング」はさらにレアで意味が違う。9球連続ストライクの場合。
- 送りバントの意味
- バッターがわざと強く打たないでバットに当てるだけでボールを転がす
- ランナーを一つでも先の塁に進めるための作戦
- ダブルプレー:1つのプレーで2人アウトにする

野球観戦で見つけた3つの「勝ちパターン」
プロ選手による試合を俯瞰してみると、「勝率を上げる条件」が目に見える形で理解できてくる。筆者は子ども時代のスポーツ経験が少ない(特に集団競技が大嫌いだった)のでチームスポーツの教育効果には懐疑的だった。しかし、その考えは変わった。次の3条件は、チームスポーツに限らず、仕事のチームワークにも(もちろん個人の活動にも)応用できそうだ。
期待値を上げる小さい決断・行動を積み重ねる
- 野球は1試合基本9回の攻守交代があり、同じ他チームと3日連続で3試合交わすスケジュール。
- セ・リーグのリーグ内対戦数は、1チーム・1シーズンあたり125試合。他の5チームと25試合ずつ対戦するようだ1。
- 1回限りの勝負だと偶然の要素もあるけれど、回数を重ねるほどトータルで実力差が出る。
- 「一度の失敗で全てがおしまい」という発想を筆者は持ちがちだったが、この発想は誰にとっても非生産的だった。失敗しないように挑戦もしないよりは、小さく試し続けて改善を繰り返す方が価値がある。
たまに訪れるチャンスタイムを手にする準備をする
- 1試合はおよそ3時間。その中で数回、ゲームの趨勢を大きく変えられるタイミングがやってくる。流れは変わるときに一気に変わる。それまでじっと耐えられるか、準備できるか、そしてやってきたタイミングをつかめるかが勝利への道なのだろう。
基本を疎かにしない、特に守備を固める
- 相手チームの繰り出すヒットボールを確実にキャッチできるか。守備を固めていれば自チームの失点を抑えられて最終的に勝利に繋がる、と理解できる展開が今回の試合にもあった。
- キャッチや送球は野球の基本なのだろうけど、緊張感のある場面でそのような基本を当たり前にできるのはとても強い。
- 横浜チームが「守備をミスったら相手チームに点が入る」タイミング(「○回表の△△」と具体的に指摘できないのが歯がゆいが)で守り切ってアウトを出したとき、観客席から「よくやった!!」という叫びと歓声が聞こえた。
まとめ
スポーツ観戦に熱くなる人たちの気持ちが理解できた。雑談でスポーツの話題が出てきても、これまでは「興味ない、知らない」で片づけてきたが、これからは質問を振ってみたり、話の中身についていけるようになると思う。新しい世界を体験できて素直に楽しめた。機会を作って、社会人向けの運動系サークルに参加してみるのもあり。
脚注
- 2025年度 JERA セントラル・リーグ公式戦 試合日程補足説明 | セ・パ公式戦 | NPB.jp 日本野球機構
https://npb.jp/games/2025/schedule_note_cl.html ↩︎

